信州友愛ロータリークラブ 例会
2024年6月12日開会 (通算152回)

例会開催は、毎週水曜日0時より開催となっております。

開会点鐘・歌の斉唱

会長挨拶

「改正入管法に思う」
信州友愛ロータリークラブの会員の皆さん、こんにちは。
先にお詫びをしておかなければなりません。当年度最終Zoom例会のある6/26にインドネシアに出張しており、例会の時間にはホテルからジャカルタのスカルノハッタ国際空港への移動中になると思います。出席が叶いませんので、挨拶を土屋次年度会長に代読していただくよう、お願いをしてあります。区切りの最終例会に出席できず、誠に申し訳ありません。
本日は6/10に施行となる「出入国管理及び難民認定法」の改正について考えてみたいと思います。
  この法律改正は令和5年6月9日に国会にて承認され、1年間の周知期間を経て施行になるものです。改正点は大きく3つに分かれます。一つは「保護すべき者を確実に保護する」、二つ目は「送還忌避問題の解決」、三つ目が「収容をめぐる諸問題の解決」の3点です。
 
  このうち、「収容を巡る諸問題の解決」について、今回の改正が行われたきっかけとなった事件があります。2021年に愛知県名古屋市の出入国在留管理局の収容施設で亡くなったスリランカ人のラトナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリさんの事件です。おぼえていらっしゃる方も多いと思いますが、今回の法律改正でウィシュマさんのようなケースが今後発生しないよう、「収容に代わる管理措置」「適正な処遇の実施」などが盛り込まれており、従来のように在留資格を失って即収容ではなく、監理人の監理のもとで収容施設に入らずに法的措置を待ったり、収容された者でも3ヶ月毎に収容の要否を見直すことになりました。世界的な人権保護の流れの中の話ですので、ウィシュマさんの個別事案についての良否はともかく、改正してしかるべき内容だと思います。
 
  次に「送還忌避問題の解決」です。従来は法律上、難民認定申請中は、何度でも、一律に送還が停止する(=送還停止効)が設けられていたところ、例外規定が創設されました。①3回目以降の申請者、②3年以上の実刑前科者、③テロリスト等となっています。本日朝のNHKニュースでは、このうち①に該当するミャンマーのロヒンギャ(少数民族のイスラム教徒)のインタビューが放送されていました。
  多くのマスコミは取り上げないのですが、現在日本に在留しているミャンマー国民には、「ミャンマー特例」という制度が適用されています。これは同国が軍のクーデターにより内戦状態になったことを受けて、「帰国すると生命・身体に危険が及ぶ」と本人が自主申告すれば、1年間の在留期間が与えられ、ミャンマーの内戦状態が続く限り更新も認められるということです。この自主申告は証明する必要はなく、いわゆる就労制限(働く場所や週の労働時間が限定される)もありません。日本国内のどこも、職種作業を問わず就労可能なため、この制度が適用された後は、同国の失踪者が格段に減りました。
 
  いかにもミャンマー人が出入国管理法に於いて不利な立場であることを強調するような報道の仕方が目につきますが、そういう背景もあることを理解した上で、マスコミの報道に接することが重要だと思います。

メークアップ&ニコニコボックス

下記の皆様よりニコニコボックスを頂きました。

信州友愛RC 土屋尚一君
「6月5日に今年度最後の理事会が開催されました。次回から話し下手な自分が担当すると思うと、只今の緊張レベル10段階の3くらいです。」

信州友愛RC 乾みゆ紀君
「本年度のまとめと次年度の準備等、各会に参加させていただき、IRが日々念頭にある日々です。次年度、改めまして大変お世話になりますがどうぞよろしくお願いいたします。」

信州友愛RC 金児進君
「今年度役員の皆様、大変お疲れ様でした。まとめて頂き感謝申し上げます。次年度の役員の皆様、1年間よろしくお願いします」

信州友愛RC 西入寿和君
「今年度役員の皆様、大変お疲れ様でした。 また引き続きよろしくお願いいたします。」

卓話

マンガも時には役に立つ

信州友愛ロータリークラブ 次年度会長 土屋尚一君
マンガも時には役に立つ

皆さん、こんにちは。
2023−2024年度 信州友愛ロータリークラブ 会長エレクト 土屋です。

私は、ロータリークラブに入会して、この8月で4年になろうとしています。入会してから諸先輩のお話を聴いたり、ロータリー関係の記事を読んでロータリーの基礎知識を得ようとしたのですが、なかなかイメージすら掴めずにいました。

2023年11月頃、会長エレクトを仰せつかってから、知識不足の私がその翌年には会長を努目られるのか、気が重い日々を送っていたところ、2024年9月からRLI(ロータリーリーダーシップ研究会)の研修を受講することになりました。
実際始まると、ディスカッション中心のこの研修で何を話して良いのか分からない、クラブ会長になっても皆さんに何も語れないのはまずいと思い、再度ロータリーの基礎知識は得ておこうと、ちょっと本気で調べ始めました。

私は子供の頃から社会科科目(特に歴史とその関連の人の名)を覚えることが苦手で、テストが終われば殆ど記憶に残りません。困ったことに大人になってもそれは続いていて、テレビのクイズ番組を見ていても、歴史系の問題は殆ど答えられません。
文章を読んでその時は分かったつもりになっても忘れてしまうので、何か他に印象に残る方法は無いかとたどり着いたのは、“ロータリーの友”のWebページ(https://rotary-no-tomo.jp/)です。その“ロータリー資料館”コーナーに、“ポール・ハリスとロータリー”というアニメーションがあるのですが、朗読風の作りで全部観ると1時間以上かかり、心地良い語りに不届者の私は眠気に負けて、なかなか進みません。

さて、どうしたものかと思案しているうちに、10年以上前のことですが、仕事で必要になった統計学を知るために、“マンガでわかる 統計学”を仕事の合間に観て、短時間に必要とするレベルまで理解できたことを思い出しました。(このマンガは今も持っています。)

「もしかしたら、ロータリーをマンガで学ぶシリーズがあるかも」
と思いWeb検索したら、ありました。既に購入された方も居られるかもしれませんが、

・ポール・ハリスものがたり
・米山梅吉ものがたり
・アーチ・クランフものがたり

の3冊が見つかりました。

“ポール・ハリスものがたり”と “米山梅吉ものがたり”は国際ロータリー第2700地区の青少年奉仕委員会、“アーチ・クランフものがたり”は同地区ロータリー財団委員会の企画であり、その内容は信頼できそうと思い、ネット通販で購入しました。

いずれも30ページほどの冊子で、マンガは15分程度で、後ろに付いている解説を含めても、30分程度で読み終わりますので、忙しい方もちょっと時間が空いた時に読めるでしょう。この程度の量ならば、忘れても直ぐに見直せるし、私向きです。

※学ぶ方法は人それぞれのやり方がありますので、皆さんにお勧めするものではありません。

この中の一冊 アーチ・フランク ものがたり の最後のページに、

「本書はロータリーにおける公共イメージ向上のためにご使用される限りにおいて、自由に転写・複写・配布いただけます。」

との使用条件がありましたので、5月18日に佐久地区のセミナーで私の発表用スライドの一部に使わせていただきました。絵のセンスのない私にはとても助かりました。
※スライドは5月末、会員の皆さんにメール添付で送付させていただいたものです。

たまたま、この話題を書き始めた5月25日(土)のNHK朝のニュースで、直流安定化電源という製品カタログを“マンガ広告”にしたら、引き合いがとても増えたという話題を扱っていました。

私の親世代からは
「マンガを読んでいるやつはバカになる。」
と言われ育ちましたが、マンガは役にたつことを実感している高齢者の感想を語らせていただきました。

取り留めのないお話の最後になりますが、次期年度も皆様にご協力いただきながら、信州友愛ロータリークラブの活動に微力ながら貢献できればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。