- ロータリーソング 「我等の生業(なりわい)」
1.
- 我等の生業 さまざまなれど
集いて図る 心は一つ
求むるところは 平和親睦
力むるところは 向上奉仕
おゝロータリアン 我等の集い
- 2.
- 奉仕に集える我等は望む
正しき道に果(このみ)をとるを
人の世挙(こぞ)りて光を浴みつ
力を協(あわ)せて争い忌むを
お ゝロータリアン 我等の集い
皆さん、こんにちは。本日は
「職業奉仕について」
ロータリーの重要な理念のひとつとして「職業奉仕」という言葉があります。
一般的に「職業」と「奉仕」の概念は相反するように捉えてしまいます。
職業は金銭的利益を追求するもので自己の営利を目的とするのに対し、奉仕は他人の為に自己の金銭や知識を使ってサービスするもので見返りや報酬を求めないものです。
ロータリーの創立時におけるポールハリスを含めた4人の概念は、社会に対するものではなく自分達の職業に対してお互いに便宜をはかる、いわゆる互助組織の形態でありました。
これが今日までのロータリーの根幹は職業にあり、職業人であることが唯一の前提となっているゆえんと言われています。
さて、ここで先程の相反する職業と奉仕をどのように結び付けるかというと、すなわち職業人であるならば、その職業を通して得た利益や知識を社会の為に使いなさいという事になります。
そしてそれはやがて自分の職業に帰ってくると定義されます。これはロータリー23-34決議条項に書かれており、ロータリーのバイブルとも言われています。
さて、こうした定義を確認していけば「職業奉仕」という概念は、職業人が職業を通じて知り得た多くの知識や人脈を職場だけに活かすのではなく、社会に還元せよという言葉に置き換えてもいいのではないかと思います。ロータリアンは職業人の集まりであり、その職業人だからこそできる事が社会奉仕であるという事と理解します。
世界にはロータリーと同じような国際的な人道組織やボランティア組織が多く存在しています。
しかし、職業を理念として定義された奉仕活動組織を見つけることは出来ません。従って他の社会奉仕団体と比較すること自体ナンセンスな事だとわかります。
私自身もロータリーの組織に精通しているわけではありませんが、ロータリーの歴史を覗くと、ロータリー自身にも行くべき方向性で躊躇した時期もありました。
ポールハリスの描くロータリーと現在の我々が進んでいるロータリーの精神に違いがあるとしたら、それは他のボランティア組織と比較してしまう事かもしれません。
私たちはロータリーの道を一緒に歩く仲間と共に職業を通した知識や知恵を有効に社会に還元していく事に誇りを持つべきで、ロータリーにしかできない事をさらに実践し、それに魅力を持たない限り、多くの人達を魅了することはできないと思います。
本日の卓話は当クラブ会員の西入 寿和さんに「自己小伝」をお話していただきます。よろしくお願いします。