信州友愛ロータリークラブ 例会
2021年4月7日開会 (通算14回)

例会開催は、毎週水曜日0時より開催となっております。

開会点鐘・歌の斉唱

会長挨拶

ロータリーソング 「4つのテスト」
1.
真実かどうか   
みんなに公平か
好意と友情を深めるか   
みんなのためになるかどうか
皆さん、こんにちは。いよいよ4月に入りました。
一般的には新年度の始まりということで新たな希望をもってスタートしていく月になります。

最近、車に乗っていて思うのですが、
何となく殺伐として世相が感じられることが多くなります。どういうことかと申しますと、「あおり運転」が増え、「譲り合い」が減ってきています。
特に道路を走っていると右折の車があっても譲ることなくみんな通りすぎるので道路が渋滞します。
少し速度を緩めて右折車を行かせてあげるだけなのですが、それもすっかり無くなった感じです。
そんな小さなことですが、昔の日本人は「思いやり」で社会を築いてきました。今は利己主義というか自己中心的というか節操のない世の中です。
ひとりひとりが思いやりを持って行動すれば、この日本ももっと良くなると思いますが、皆さんはどう思われますか?
私達はもっと「いい人になろう」「いいことしよう」を実践していくべきだと思います。
自分が変われば社会が変わる。私達は子供たちにそれを教え、社会のルールやマナーなど多くの事をもっと教える必要があると思うんですね。
ロータリアンの奉仕活動についても、根幹がしっかりしていないとただのパフォーマンスで終わってしまいます。私達ができ得る最大の努力をしてみようではありませんか。

本日は、元NHKアナウンサーで元厚生労働大臣の小宮山 洋子様に卓話をお願いしました。小宮山様は現在軽井沢で、子供達の支援ボランティアなど10以上の活動をされており、今回大変お忙しいにもかかわらず当クラブ例会の卓話に寄稿して頂きました。大変参考になるお話をして頂きます。
よろしくお願い申し上げます。


 

メークアップ&ニコニコボックス

下記の皆様よりニコニコボックスを頂きました。

信州友愛RC 高木和久君
「成田ガバナー公式訪問ありがとうございました。松田ガバナー補佐、大輪次期ガバナー補佐もご出席賜りありがとうございました。」

信州友愛RC 土屋尚一君
「信州友愛RC活動開始3ヶ月の節目として」

信州友愛RC 小池晃君
「成田ガバナー様、公式訪問ありがとうございました。チャーターナイトに向け、みなさんがんばりましょう。」

信州友愛RC 市川誠君
「成田ガバナー様の当クラブ公式訪問を祝して。 」

卓話

​「これからは、ともに助け合う“共助”の時代」

ジャーナリスト 小宮山 洋子様(元NHK勤務・元厚生労働大臣)
「これからは、ともに助け合う“共助”の時代」        ジャーナリスト 小宮山 洋子


 
日本は、世界で一番高齢者の比率が高く、子どもの比率が低い国になっています。財政的にも、人手の面からも、「公助」に大きく頼るわけにもいきません。
「自助」努力は、ほとんどの人が、すでにしています。これからは、「ともに」手を携えて助け合っていく「共助」の時代だと思います。
 私は、NHKで26年、国会議員として15年働いた後、8年前から、子ども頃から将来は住みたいと考えていた軽井沢に移住しています。学者の父と夏を過ごしていた頃にはわかりませんでしたが、住んでみると、住民と行政が、
「ともに」活動する「協働」ということが、ほとんど行われていません。別荘税で財政的に豊かなためもあるかと思いますが、役場は、お上意識が強く、住民の意見は取り入れず、自分たちのやり方を貫いているように感じました。私は、これまで多くの経験をさせていただき、せっかく大好きな軽井沢に住んだのですから、できることは仲間とともにやっていこうと思い、ボランティア活動を始めました。だんだんに増え、現在は10を超えています。無償のボランティア活動ばかりで、1ヶ月のスケジュールは埋まってしまい、活動すると友人も増えて、充実した第3の人生になっています。
 ボランティアの内容は、図書館を支援する図書館友の会の率先して動く顧問。
軽井沢では老舗の軽井沢文化協会の理事、年4回発行している「軽井沢たより」の編集長や、情報公開小委員会の委員長。児童養護施設・軽井沢学園の佐久にある子どものグループホームでの夕食作りは、月1回、子どものリクエストを聞いて作り7年になります。
 今、一番人が集まるのは、まる4年になる、「フードバンク軽井沢」を基に
した、いわゆる子ども食堂「あたしキッチン」の活動です。2017年2月に、フードバンク軽井沢を作りたいと相談され、2月に勉強会を開き、3月にフードバンク軽井沢を設立。4月に食品持ってきてもらうフードドライブを行い、5月にそれを基にした「こどものいばしょ~あたしキッチン」を始めました。中央公民館を会場に、月1回原則第4土曜日に開催しています。子どもは無料、大人は300円です。子どもと幼児さんの保護者、子どもと楽しく食事をして次回の食材費を提供してくれる大人も歓迎で、子どもへの食事の提供と世代間交流の場にしています。


4年間の平均で55人、最大97人が来てくれています。子どもの貧困対策として知られる子ども食堂ですが、レッテルを貼られるなどで子どもが来ないということもあり、誰でもいらっしゃいということで、「こどものいばしょ~あたしキッチン」としています。ボランティアも20人余りが登録して、可能な人が集まって続けています。
  ボランティアは、できる人ができる時にすればよい、ということを大事にして、楽しくやっています。また、何かを始める時に、この問題もあの問題も解決してから、などといっていると、いつになっても始められません。私は、やろうと思った時が始めるタイミング。自分たちの身の丈に合わせて、すぐにやってみよう。そして直した方がよいところは、やりながら直していく、ということでやってきています。多くの人が「ともに」助け合い、次の世代に少しでもよい形で社会を引き継いでいければと考えています。